約 2,149,678 件
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/5480.html
注釈: 以下のキャラクターシートは 「pukiwikiライクモード」用に作ってあります くれぐれもご注意下さい! 編集→このページをコピーして新規ページを作成→「悪魔の楽園/キャラクター名」 で、作成します 経験値などの欄は、“残量/獲得量”の書式で書いてください。(自明だとは思いますが) デモンパラサイト キャラクターシート 【初期能力値】 【基礎情報】 【ステータス】 □能力値 □行動値 □エナジー □衝動 □進化経路 □取得特殊能力 【所持品】 【所持技結晶】 【収入と副収入】(1d6*1000円) □所持金 【コネクションや他PCとの関係】 【パーソナリティ】 【設定】 【成長履歴およびセッション参加履歴】 デモンパラサイト キャラクターシート 【初期能力値】 (作成時のダイスを貼ること) [部分編集] 【基礎情報】 キャラクター名 : 高槻 二郎 プレイヤー名 : yama2 種族 ■人間/□動物() 年齢 :17歳 性別 : 男の子 職業 : 広報委員/同好会(超常現象同好会) 共生生物 : グラディウス LV : 4-1 経験値 :0050/1000(魔結晶:300/300) 消費経験値 :メイン(950)サブ1(0)サブ2(0) :共生武装1(0)共生武装2(0) :能力元値(0)衝動限界(0) :技能を除いた総和(0)技能(0) 特別単位 :6/6単位 ランク :F 【ステータス】 □能力値 ○変身前 肉体 機敏 感覚 幸運 知力 精神 ・元値 11 10 04 04 09 10 ・能力値 03 03 01 01 03 03 ・技能 肉弾攻撃 運動 射撃攻撃 直感 特殊攻撃 礼儀 □■□ □□□ □□□ □■□ □□□ □□□ 水泳 隠密 探索 賭博 知識:※ 統率 □□□ □□□ □■□ □□□ □□□ □□□ 登攀 運転 芸術:※ 交渉 応急手当 尋問 □□□ ■□□ □□□ □■□ □□□ □□□ 剛力 操作 知覚 社会 情報技術 魅了 □□□ □■□ ■□□ ■□□ ■□□ □□□ ・変身修正 ±5 ±4 ±0 ±2 ±2 ±3 ○変身後 8 7 1 3 5 6 ○戦闘修正 肉弾D 肉弾防 射撃D 射撃防 特殊D 特殊防 8 5 3 3 4 4 8 5 3 3 4 4 □行動値 変身前(機+感+知) 変身による修正 変身後 行動値 : 7+6 =13 □エナジー 変身前(10+肉+幸+精) : 17+10 追加エナジー :+35 現在エナジー :27+35 en 62/27+35 (衝動 第1段階突入) □衝動 衝動 第1段階□ 第2段階□ 第3段階□ 第4段階□ 第5段階□ 暴走 1 2 | 3 4 5 | 6 7 | 8 9 | 10 11 | 12 13 14| 15 | □ □ | □ □ □ | □ □ | □ □ | □ □ | □ □ □ | □ | □ □ | ■ ■ ■ | ■ ■ | ■ ■ | ■ ■ | ■ 自我 | 1.5 2.5 | 3.5 4.5 5.5| 6.5 7.5| 8.5 9.5|10.5 11.5|12.5 |□ □ □| 現在値:0 □進化経路 1LV 2LV 3LV 4LV 5LV プライム 6LV 7LV 8LV 9LV 10LV 1LV 2LV 3LV 4LV 5LV 6LV 7LV 8LV 9LV 10LV □取得特殊能力 名前 使用可能段階 コスト タイミング 距離 範囲 時間 効果 参照ページ 肉体修復 なし 衝動1点 通常 本人 本人 一瞬 エナジー3d点回復 P25 魔種吸引 なし なし 通常 接触 敵1体 戦闘終了後のみ 対象から悪魔寄生体を奪取できる。 P25 連続攻撃 4LV以上2段階 エナジー10点 通常 - - 一瞬 通常のタイミングで「攻撃」が行える。 P25 限定強化 2LV以上2段階以下 衝動1点 ターン開始/通常 本人 本人 3ターン 悪魔化せずに能力値と戦闘修正が、変身後の値になる(サイコロの数、行動値、エナジーは変わらない) プリズンP74 【所持品】 パス 学生かばん 携帯電話 デジカメ(記録機&記憶媒体) 【所持技結晶】 【収入と副収入】(1d6*1000円) □所持金 0円(0カオス) 【コネクションや他PCとの関係】 - - - 【パーソナリティ】 生まれ 芸能人 人生経験 悪魔憑きに遭遇した/襲われた 寄生された理由 いつの間にか 悪魔的特徴 短い尻尾のような器官がある! 悪魔に対する感情 宇宙からの侵略か 戦う理由 信念を貫くため 変身形状 全身に幾何学的な模様が現れ、西洋騎士を思わせる強靭な外骨格で全身を厚く覆う 追加特徴 長い尻尾状の器官がある 【変化時色彩】: 黒をベースに藍色から濃紺のシルエット、青白い炎を纏う。 背中に「2」とも読める発光する紋様部分があり、一部関係者に『ブルー・ツー』と呼ばれる事もある。 【設定】 身長177㎝。体重63kg(細目)。 雰囲気で威圧感を与えないぎりぎり程度にがっしり強靭な男の子です。(一部には与えてしまってますw) 不良と見られることもあるが、単に周囲と話が合わず、孤立を苦にしていない事に端を発している。 (本人はそれなりに気さくな兄ちゃんだが、ちょーっと趣味がおかしいw) 幼い頃にUFOか何かと接近遭遇して(と本人は思っている)おり、その際何かあったのか「宇宙人はとにかくぶん殴る!」と真剣に語気を荒げることがある。 体育系はノリが合わず、文科系の極み?超常現象研究会に所属しているが、本人はそれが性に合っているらしく、それなりに楽しくやっている様だ。 評論家とかコメンテーターという、いわゆる「文化人」を家族に持つ。 (兄弟あり、少なくとも葵という妹がいる?) □100の質問回答 http //www.rassvet.net/trpg100/100question.html 【成長履歴およびセッション参加履歴】 初期 :経験値1000点、魔結晶300点、6単位を獲得 2009/03/24:経験値950点を消費してLv2-1~Lv3-1~Lv4-1に成長 20YY/MM/DD:を消費してを→に成長 20YY/MM/DD:に参加して経験値 点と魔結晶 点、特別単位 点、技能結晶 、円を獲得 コメント 20YY/MM/DD:を消費してを→に成長 20YY/MM/DD:に参加して経験値 点と魔結晶 点、特別単位 点、技能結晶 、円を獲得
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/6175.html
パラライパルティータ(ぱららいぱるてぃーた) 概要 パラライパルティータは、当たると雷が落ちる球を複数敵に投げつける技。 初出はシンフォニアのコレット。 北米版表記は「Torrential Para Ball」。 『パルティータ』は音楽用語で『組曲』という意味。 (Torrential=急流のような、猛烈な) 登場作品 + 目次 シンフォニア バーサス 関連リンク派生技 関連技 ネタ シンフォニア 習得者:コレット・ブルーネル 敵にヒットすると雷の落ちる弾をたくさん投げつける奥義 分類 奥義Sタイプ 属性 雷 HIT数 8 消費TP 30 威力 360 詠唱時間 - 習得条件 Lv44パラライボールを50回使用 奥義の一種。コレットがLv44以上かつ、パラライボールを50回以上使用すると修得する。 パラライボールの奥義版。投げる個数が増え、それに応じて威力も上がった。 Tタイプのピコレインと消費TPが同じになった。 パラライボール同様複数の敵には当てられないが、拘束性能が高く威力も安定しているという点では優秀である。 ピコハン系ではあるが複合特技はピコハンからしか発動できない。 この技自体はコレットの技としては非常に優秀なのだが、強力な複合特技であるスターダストレインを使えなくなるという難点がある。 ▲ バーサス 習得者:コレット・ブルーネル パラライボールを複数投げるシンフォニアと同じ性能。 設定ミスなのか、パラライボールの威力を上げるとこの技の威力にも反映される。こちら側でスキルを振っても反映されるのはごく一部だけ。 ダウン効果はなく、コンボを妨害することが無い優秀な技。 また、これからレイトラストに繋がってしまうため、この攻撃から再びレイトラスト、レイシレーゼと繋げることで妨害されない限り永久ループ可能。 ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 パラライボール ピコレイン ▲ ネタ ▲
https://w.atwiki.jp/mankake/pages/162.html
キャンセル誤爆の作品を読む 作者概要 あとでここに記載 作品一覧 発売おめでとう! 殺× エレンちゃんの日常 明日へのreply ワタリドリ ゆけゆけサラちゃん!! 魔法少女ギルティー イリアとデートする?
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/510.html
【アイテム名】 カルティーリング 【読み方】 かるてぃーりんぐ 【分類】 キーアイテム 【登場作品】 「2」 【詳細】 アメロッパの御土産屋が販売しているお土産物の一つ。 恋人にあげれば喜ぶとの触れ込みで、これも1000ゼニー。 受け取ったある人物の反応は…
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8931.html
梓「創立記念日で、平日なのに学校は休み」 梓「そして昼食前の、ほどよい空腹加減」 ・・・ 梓「絶好の二郎日和!」 これは、とある女子高生ジロリアンの日常を描く物語である 梓「我がホームは立地条件が良いから、何も考えずに行くと30分以上の行列は当たり前・・・」 梓「でも私は知っている。あの店の客層はライトなファンが多く、本格的なジロリアンは意外と少ない」 梓「だから開店の15分前に行けばファーストを張れて、短時間の待ちで大丈夫!」 梓「わっはっはー」 ポケットティッシュ、水筒、黒Tシャツ、小銭・・・ 梓「準備完了!」 梓「あの店舗にはティッシュが置いてないから持参して、食後のノドの渇きに耐えられるよう水分も用意」 梓「汚れても良いような服と、手間取らないようにあらかじめ小銭にしておく」 梓「ジロリアンとして当然のマナーだよね」 ・・・ 梓「さて、黄色い看板を発見!気になる待ちは・・・3人!ファースト確保♪」 梓「自転車置いて、列に接続・・・!?あれは・・・」 スッ 学生「あ、せんぱーい!こっちっすよー」 ダラダラ 学生の集団「ここかー、食えっかなー」「俺大盛りいけっしーw」ガヤガヤ 梓「・・・チッ」 梓「数人に割り込まれて、結局セカンド・・・それはともかく」 梓「この集団は明らかに話のネタに食べに来た素人の集まり」 梓「店の規律が乱れぬよう、ジロリアンの私がお手本を見せなければ・・・」 梓「やってやるです!」 学生(この子、なに一人でブツブツ言ってるんだろう・・・) 水準備後、着席 パチッ 梓「うーん、いつ聞いてもこの食券の音がたまらんです」 梓「ティッシュを机上にセット、調味料の位置確認、軽く周りを拭いて戦闘準備」 梓「あぁ~、待ちきれないよぉ~♪」 ガサゴソ 梓「今日の机下漫画は・・・修羅の門か、タイムリーだね」 梓(そろそろファーストのコールタイム。さて・・・) 店主「大の方、ニンニクは?」 学生A「えw何すか?w」 店主「・・・ニンニク入れますか?」 学生A「あ、えと、普通でw」学生B「うはwwwでけぇwwww」 梓(普通ってなんですか入れるのか入れないのかどっちなんだよ店主さん困ってんじゃねーか丼早く受け取れよksg) 梓(セカンドコールタイムきたぁ!)ウズウズ 店主「(この子は・・・)大ぶたダブルの方、ニンニクは?」 梓「ニンニクマシマシヤサイアブラカラメで」スラスラリ 店主「(ニヤッ)あいよー」 ドンッ (http //image.blog.livedoor.jp/weekly_gokuraku/imgs/1/1/11e3ad95.JPG) 梓(ビューリフォー♪) 梓「丼まわしてバランス確認♪」 梓「唐辛子でニンニクをマーキング♪」 梓「ヤサイを崩して麺上げて♪」 梓「ぶたヤサイ沈めて天地返し!♪」 『二郎のすすめ』(作詞・作曲 中野梓) チュルチュルズビズバー シャクシャクガシッズズッゴクッ 梓「今日は良ブレ!ぶたはフワトロ、スープ乳化、ヤサイ7:3、ってとこか・・・野菜の値段も上がってるし、妥当なラインだね」 梓「ヤサイ×アブラ×スープ×ぶた×麺のメイン要素を組み合わせながら、時折ニンニクのエッセンスを投入」 梓「皆が力を合わせると素晴らしいハーモニーを生む・・・フフッ、私たち放課後ティータイムみたい♪」 梓「できればRJT(ラーメン二郎タイム)の方が良かったんだけどね・・・よし、来年はバンド名を変えよう!」 梓(ところで・・・)チラッ 学生A「ちょ、全然麺が見えねぇwもやしばっかとか飽きるしwww」シャクシャク 学生B「二郎なう・・・っと」ピッピッ 学生C「味濃ゆいよ、これ」ゴクゴクゴク 学生D「ちょっとー、もう食べられなーいw」イチャイチャ 梓(二郎を美味く食す工夫なし、食事中の携帯電話、満腹感を増進させる水のガブ飲み、必要以上の会話、場違いな「女」・・・) 梓(明らかに食べるスピードが遅すぎて、行列のイライラ感も高まり、ロットが崩れ始めてる・・・このままでは店主の腕にも影響が!) 梓「ギルティー!」クワッ 梓「今日は久々の二郎だから、ゆっくりエンジョイしようかな、とも思ってたけど・・・」 梓「こんな悪行を見せ付けられちゃ、黙ってられない!」 梓「ロティストモード、解禁・・・!」 梓「や っ て や る で す !」 梓「余分な空気が入るため、すすりはセーブしていたが、解除。」ズルズルズルルル 梓「具材持ち上げの頭部上下運動を加速。」ブンブンブンブン 行列客「お、おい・・・」「あの子、ヘドパンしながら食べてるぞ!」 学生「なにあれwww」「ウケるしwwww」「うわ、早っ・・・!」 梓「ヤサイ・スープ・麺を完全に絡ませ、タイムロスを省く・・・そして・・・」スッ 行列客「箸をもう一つ・・・だと・・・?」「まさか・・・」 「二刀流!」 梓「片方の箸で食しつつ、他方を宙に上げて冷まし、食べるスピードを加速!別々の場所から持ち上げるため、味も多様!!」 梓「ギターで培われた両手の共有感覚を最大限に活かす、私ならではの秘技!」 ズルズルハフジュルズルルルルルゴクズルルルルルシャクゴクズルルルル・・・ 行列客「は、速すぎる・・・!」「あの山が、あっという間に消えた・・・地盤沈下かよ!?」 (ポカーン) 学生「お、俺らも早く食べるか・・・」「あ、ああ・・・」 店主(あの子の速さに周りが引っ張られ、店内の回転が戻った・・・ふふ、やるねぇ) ゴキュッゴキュップハー ガタッ フキフキ グビッ 梓「ゴッソサンス!」(店主に軽く会釈) 店主「ありがとうござっしたー!」 ジロリアンA「あの子は・・・そうか・・・」 ジロリアンB「二郎に似つかわしくない小柄な少女、だがヘドパン咀嚼、二刀流、ナイアガラ等、華麗かつ豪快な技を駆使」 ジロリアンC「店内がライブ会場であるかのように錯覚させるほど、周囲を魅了する」 ジロリアンA「その容姿と技量から、様々な二つ名がつけられた」 「駆除されないゴキブリ」「二郎のリードギター」「ジロリニャン」 etc… ジロリアン達「ふふ、テンションが上がってきたぜぇぇぇ!」ウオオオオオ ・・・ 梓「ふぅー、あの集団も大人しく食べたみたいだし、満足満足♪」 テクテク 唯(あ、あずにゃん発見!) 唯「あっずにゃーん♪」ガバッ 梓「にゃっ、唯先輩!?」ドキッ 梓(二郎食べて、唯先輩にも会えて・・・今日はラッキー♪) 唯「ん~、すりすり~☆ ・・・ん?」クンクン 梓(ハッ、しまった!ブレスケア、ブレスケア!) 唯「・・・あずにゃん、ニンニク臭い・・・」 梓「ち、違うんです!これは、その、えと!う・・・」 梓(久々の暴食とさっきのハグで・・・空気が・・・!) ゲフッ モワーン 唯「・・・・・・じゃあね、あずにゃん」スタスタスタスタ 梓「あぁー、待ってください唯先輩ー!」シクシクシクシク ~その夜~ 梓「うぅ、唯先輩に嫌われたかも・・・」 梓「でも、私の二郎への想いは変わらない!」 梓「そうだ、この悔しさと情熱を歌詞にしてみよう!」カキカキ・・・ Ireruyo!NINNIKU じろうはおやつ 私のコールはマッシマシ GO!GO!MASHIAC 大ブタ ~汁なしブタ~ ふわとろ豚増 ジローのちジロー じろウマway to go 店主にふれたよ! 独特の曲、二郎を食しながらのライブ&パフォーマンスでジロリアンを熱狂させる、 伝説のバンド「RJT」が誕生するは、翌年のことであった おわり おまけ Muneyake!GIRLS ガチでマシマシ never ending 二郎's talk 開店時間まで待てない コールはしても後悔は Non non non! 精一杯 箸 アブラ 掬う バクバクが止まんない デスロット風な状態 前の 三人 みんな小 しかもカタメ同調 ヤサイどっさり断り ロットタイム待ち合い 前の三人 が始動 罠嵌まった俺死亡 スタート遅れ2分 詰まったら飛ぶよ 昨日より早く おとといよりアミラーゼ多く fighting now ガチでかき込み never ending 二郎's world 日々マシバトルだし待ったなし 腹壊しても乱しは Non non non! 目いっぱい fighting ワッショイ ガチでスバラシ never ending 二郎' life 午後ティータイムにはもってこい デスロットでも三着で 『ごちそうさま』 伝えりゃ smiling after battle GO!GO!MASHIAC ヤバい!止まらない!止まれない! 昼に夜に朝に it's二郎タイム 好きなもの食べてるだけだよ Girl's so Mashiac あんなニンニクこんなヤサイ 試していきたいんだ盛って盛って 息、嗅がないでね MASHI! MASHI! カラメも MASHI! MASHI! アブラも PIG! PIG! まとめて DRINK! DRINK! 流し込もう 食べたら前菜ってことにして、もう一杯! (ハッ!) 戻る
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/2695.html
覇剣の皇姫 アルティーナ コスト 37 レベル 1 MAX 進化元 第四皇女 アルティーナ (A+) 進 化 素 材 - - ランク S HP 801 1,603 進化先 - - - MAX Lv 70 攻撃 925 1,851 進化費用 - - - No.0970 Aスキル あたしは皇帝になる! 敵単体へのダメージ極大アップ 売却価格 33,600 - - 編集 Sスキル あたしは、絶対に勝つ! (9) 敵単体のHPを20%減少させる 入手方法 進化 個別データ 備考 原作は『覇剣の皇姫アルティーナ』
https://w.atwiki.jp/cosmoslottle/pages/434.html
話数 タイトル 必要勇気 特別ルール ボス ボス属性 バトル数 経験値 アテナの恵み 備考 9 強敵!暗黒四天王あらわる 3 暗黒スワン 憎 4 135 (45) 19 (6.33) 10 危うし紫龍!聖衣の墓場 3 貴鬼 憎 4 135 (45) 26 (8.66) 11 死闘!恐怖の黒死拳 3 暗黒ペガサス 憎 4 150 (50) 30 (10) 12 つかめ!友情の星雲鎖 3 暗黒アンドロメダ 憎 4 150 (50) 34 (11.33) 13 燃えあがれ!炎の一撃 3 暗黒ドラゴン 憎 4 150 (50) 36 (12) 14 敗れたり!幻魔拳 3 フェニックス一輝 憎 4 150 (50) 36 (12) 15 今あかす!一輝の謎 3 フェニックス一輝 憎 4 150 (50) 36 (12) 話数 タイトル ドロップ 9 強敵!暗黒四天王あらわる 女神の癒やし(弱)小宇宙の炎(弱)No.041【☆1 憎】ヒドラ市No.138【☆1 力】暗黒ドラゴンNo.142【☆1 憎】暗黒アンドロメダNo.163【☆1 憎】ジャンゴNo.165【☆1 憎】ギルティーNo.188【☆1 憎】シーサーペントNo.190【☆1 憎】ドルフィンNo.192【☆1 憎】クラッグ 10 危うし紫龍!聖衣の墓場 女神の癒やし(弱)小宇宙の炎(弱)小宇宙の炎(中)No.041【☆1 憎】ヒドラ市No.134【☆1 力】暗黒ペガサスNo.142【☆1 憎】暗黒アンドロメダNo.150【☆1 憎】暗黒フェニックスNo.158【☆1 憎】カシオスNo.163【☆1 憎】ジャンゴNo.165【☆1 憎】ギルティーNo.182【☆1 愛】辰巳徳丸No.192【☆1 憎】クラッグ 11 死闘!恐怖の黒死拳 女神の癒やし(弱)小宇宙の炎(弱)勇気の半翼No.073【☆3 憎】ペルセウスアルゴルNo.086【☆3 憎】サジッタトレミーNo.142【☆1 憎】暗黒アンドロメダNo.150【☆1 憎】暗黒フェニックスNo.163【☆1 憎】ジャンゴNo.182【☆1 愛】辰巳徳丸No.188【☆1 憎】シーサーペントNo.190【☆1 憎】ドルフィンNo.192【☆1 憎】クラッグ 12 つかめ!友情の星雲鎖 女神の癒やし(弱)No.150【☆1 憎】暗黒フェニックスNo.158【☆1 憎】カシオスNo.163【☆1 憎】ジャンゴNo.165【☆1 憎】ギルティーNo.177【☆2 憎】スピカNo.182【☆1 愛】辰巳徳丸No.188【☆1 憎】シーサーペントNo.190【☆1 憎】ドルフィンNo.192【☆1 憎】クラッグ 13 燃えあがれ!炎の一撃 女神の癒やし(弱)No.007【☆1 力】ドラゴン紫龍No.041【☆1 憎】ヒドラ市No.142【☆1 憎】暗黒アンドロメダNo.150【☆1 憎】暗黒フェニックスNo.158【☆1 憎】カシオスNo.163【☆1 憎】ジャンゴNo.182【☆1 愛】辰巳徳丸No.188【☆1 憎】シーサーペントNo.190【☆1 憎】ドルフィンNo.192【☆1 憎】クラッグ 14 敗れたり!幻魔拳 女神の癒やし(弱)小宇宙の炎(弱)No.039【☆1 力】ベアー檄No.142【☆1 憎】暗黒アンドロメダNo.158【☆1 憎】カシオスNo.182【☆1 愛】辰巳徳丸No.188【☆1 憎】シーサーペントNo.190【☆1 憎】ドルフィンNo.192【☆1 憎】クラッグ 15 今あかす!一輝の謎 女神の癒やし(弱)女神の癒やし(中)小宇宙の炎(弱)小宇宙の炎(中)亡者の復活No.007【☆1 力】ドラゴン紫龍No.025【☆1 力】フェニックス一輝No.035【☆1 力】ライオネット蛮No.037【☆1 力】ウルフ那智No.039【☆1 力】ベアー檄No.041【☆1 憎】ヒドラ市No.142【☆1 憎】暗黒アンドロメダNo.150【☆1 憎】暗黒フェニックスNo.158【☆1 憎】カシオスNo.163【☆1 憎】ジャンゴNo.165【☆1 憎】ギルティーNo.167【☆1 力】王虎No.173【☆2 憎】ドクラテスNo.175【☆2 憎】レダNo.177【☆2 憎】スピカNo.182【☆1 愛】辰巳徳丸No.188【☆1 憎】シーサーペントNo.190【☆1 憎】ドルフィンNo.192【☆1 憎】クラッグ
https://w.atwiki.jp/guiltycrown/pages/54.html
トリップ:なし 半コテ シリーズ構成を担当する吉野弘幸氏のアンチの人。 吉野氏が関わるギルティクラウンは失敗すると力説している。
https://w.atwiki.jp/shibumakubungei/pages/104.html
意味を求めて タイトル:意味を求めて 作者:鹿尾菜 掲載号:2013年新歓号、2013年初夏号、2013年夏号、2013年ハロウィン号 ジャンプ用:(1),(2),(3),(4) (1) 「はぁ、はぁ」 僕は、高橋俊哉(たかはし しゅんや)。坂の上の月見坂高校に通っている高校一年生で、もうすぐ二年になる。って、なんで自己紹介してんだ? そんな暇じゃない! 僕はこの学校にバスで通ってるのだが入学してから初めて寝坊して、いつものバスに乗れなかったのだ。つまり…… 「遅刻なんてするもんかぁぁぁ!」 ……今までの遅刻0記録を更新すべく全力疾走中である。なんでこんなに坂がきついのかね? こんなところに学校建てるなんて決めた人はどんな神経しているのだろうかね? 急な坂道を上って疲れたせいなのだろうか、もうすぐ通い始めて一年経つのに今更な事を考えてしまう。幸いなことに僕のクラスは昇降口から一番近いので何とか間に合いそうだ。僕の本気見せちゃうよ? ギリギリ間に合うか間に合わないかのタイミングで坂の上の校門を通過する。そのまま速度を落とさずに昇降口へ飛び込む。我がクラスの靴箱は入ってから3つ目。最短距離でターンし、皮靴を脱ぎ、靴箱に入れ、上履きを取り出し、足を入れる。ここまで約10秒。かなりの好タイム。そのままクラスへゴール! やりました! 高橋選手、見事に世界新記録で堂々の金メダル! おっと? ここで担任が到着した模様です! まさに神タイミングです! ……間に合ってよかったなぁ。 「お前にしてはギリギリだな」 こいつは友達の桜城友都(さくらぎ ゆういち)。この高校に入って初めてできた友達だ。 「あぁ。ちっと人助けを」 「嘘はよくないぜ? お前そんな奴じゃないだろ」余計な御世話だよ。 「本当は?」どうしても言わせたいらしい。 「お前は友達をなんだと思っているんだ? いつものバス乗り遅れただけだよ! 悪かったな!」 「まぁまぁ怒るなよ」 「怒ってなんかねーし」ちょっと怒ってるが。 「そうか? 鬼が、鬼ヶ島の領土をめぐって桃太郎と争ってる時の顔に似てるぞ?」どうしてかこいつと喋ってると怒る気が失せる。というか何を言ってるんだか理解できない。 「どんなストーリーだよ、それ」でもなんかなんて言えばいいかわからないが、いい奴だ。 「おーい、早く席に着けー。HR始めるぞー」担任がまだ立っている生徒に呼びかける。 「ほら席に着けよ」 桜城を追っ払った所で、僕も席に着く。担任が点呼を始める。 やっぱり僕、人助けなんてする柄じゃないって思われているのかな。桜城が何気なく言ったのであろう言葉を思い出す。突然だが僕はいつも面白くてポジティブなキャラを演じている。いや、正確には“演じていた”なのかもしれない。最近はどっちなのかさえ分からなくなってきた。 そして、そんな自分が一番嫌いだった。 “生きる”ってなんだろう。“生きてる”意味ってなんだろう。ふと気が付くと、そう考えている。答えなどないのかもしれない。“生きる”って本当になんだろう…… 「…………い、……おい、高橋!」 「は、はい!」俺なんか悪いことしたか? 「返事ぐらいしろ! 点呼中だぞ!」そうだった。すっかり忘れていた。 「考え事でもしていたのか? 珍しい」みんながどっと笑う。 「いやぁ、あんなことやこんなことを……ね?」またクラスがどっと笑う。そう、いつも通りの光景……。 「何を言ってるんだか。まぁいい。次、寺内!」 「はいっ」 やっぱり考え事なんてするキャラじゃないって思われてんだな、僕って……何考えてんだかね、僕は。よーし、授業の準備っと。 その日の午前もいつも通り授業でもふざけ、皆を笑わせて過ごした。そのまま4時限目が終わり、購買部へパン争奪戦に向かうものや、持ってきた弁当を教室で友達と喋りながら食べるものがいる中、僕はみんなに気付かれることなく教室を抜け出し、一人屋上に向け階段を上っていた。 屋上に行くのは高校入学当初に、偽の自分を演じるのに精一杯だった頃からの習慣である。今となっては“昼休みには高橋に声をかけない”というのが我がクラスの暗黙のルールとなっていた。もしかして宇宙との交信をしているのではないか、などという噂まで流れて“ミステリアスで面白い奴”ということになっている節もある。……宇宙と交信なんてする訳ないでしょうが。桜城もこの事には触れない。あいつは勘が悪いように見えて勘がいいから何かしら感じているのかもしれない。 この屋上はいつも解放されているのだがベンチもなければ花もないただの狭い空間なので、来る者はいない。大体の人は外で走り回るか教室でゲームしている(校則では禁止されているが校則を破りたくなる年頃なんだろう)かである。つまりここは完全に一人の空間である。 扉から屋上に出て、壁に付いている足場を上り一番高い場所にのぼる 「うぅ~ん! 今日は曇りか。」いつも通りに誰も来ない屋上で自分だけの場所のように寝ころび、空を見上げた。 僕は元々、無口な方で自己主張ができず中学校の頃いじめられていた。いじめられていたといっても暴力される訳ではなく、話しかけようと集団に近づくとなにも言わずばらばらに散ってまた別の場所で喋ったり、子供のようなくだらないいたずらを毎日のようにされて困っている僕を遠くで見て笑っていた。ある意味暴力よりもきつかったかもしれない。 「まぁ、気持ちいいからいいか」コンクリートから冷たさを感じる。 でも僕はある時からそんな人たちを別に憎まなかった。確かに嫌ではあったが、人間関係を築く上である者を敵として皆でグループになり、必死に関係を保とうとすると思ったからだ。その敵がたまたま僕だった、というだけだと思った。それは自分がいじめられていることに対する言い訳だったのかもしれない。でもこういう考えに至らなかったら……今はもういないかもしれない。 「風が寒いなぁ。もう一枚着て来れば良かった」意味もなく雲の数を数える。 でも結局、今僕もいじめこそしてないがみんなの機嫌を取って関係を保とうと必死になっているのだ、僕をいじめていた人たちのように……。皮肉と言うかなんというか……。言ってしまえば今、昔とは違う孤独感を感じている。誰も本当の僕を見ていない。弱虫で無口でつまらない存在。それが僕。陽気で授業中でもみんなの調子を取っているのは僕ではない“僕”。偽の“僕”と言う殻の中に一人。たった一人。 「早く春にならないかな」周りを見渡すと裸木ばかりだ。 親はもう死んだ。なんだ? その感情のこもってない言葉は、という人もいるだろうがそう言うしかない。母は僕が産まれた直後に死んだ。そういう事実しか僕は知らない。父は男手ひとつで小学6年生まで育ててくれたが、そこまでいろいろと溜め込んでいたらしく病気で死んだ。父にはお世話になったと思うが、何を言おうが帰ってこない。死んですぐは悲しんだがいつまでも引きずっていても仕方がないと思った。 「春と言えばもう一年経つのかぁ」風が少し強く吹いた。 その後父方の叔父の家に住んだが、実の子でもない僕を兄の残したお荷物のように扱った。僕も特に何も言わず家にも学校にも居場所がなくなった。何度も死のうと思った。生きている意味が分からなかった。でもその度にいずれ何かが起きると信じ、死ぬのをやめた。中学を卒業すると同時に叔父がアパートを借り僕をそこに追い出す形で引っ越させた。つまり今、すべてにおいて孤独だった。 ここから飛ぼうかな。誰か悲しむのかな? いや、すぐに忘れてまた日常が始まるのだろう。その問いに意味がないことを知っていながらも問わずにはいられない。 「……いい事、あるよね?」空に問いかける。もちろん答えはない。そして思うのだ。自分は何を求めているのか、と。いつか起きると信じる“何か”のはなんなのか、と。 キーンコーンカーンコーン 「やばっ! 授業始まる!」僕はいつの間にか流れ出していた涙をぬぐい、偽りの日常へと戻った。 「起りーつ、れーい」とめんどくさそうに日直が言う。 「「「さよーならー」」」その声に続き続き皆も、こちらもめんどくさそうに、言う。 適当なあいさつの後、人それぞれの行動に移る。職員室に帰っていく担任、部活着に着替える者、だるそうに掃除に向かう者。その中で、 「あー、今日も授業終わったー!」桜城がこっちにくる。 「今日も一杯行きますか?」僕は酒を飲むジェスチャーをする。毎日行われる儀式的な物。 「未成年の飲酒は厳禁ですぜ、旦那ぁ」笑いながら桜城が返す。 「じゃっ、普通に帰るかぁ」 「おう! 俺たちみたいな帰宅部はとっとと引き上げるぞ」と桜城が教室から出ていく。 「おい、待てよ!」あわてて背中を追いかける。 そのまま冗談をいいながら二人で坂を下る。坂を下ってすぐのバス停でバスを待つ。 「でさでさ、そいつなんて言ったと思う?」桜城が聞いてくる。 「俺が分かる訳無いだろ。早く言えよ」別に聞きたいわけじゃないが聞き返す。 「そいつさぁ……」 こいつなら相談できるかな? ふと考える。でも何を相談するんだ? 今の僕を理解できる人がいてほしい。でも何を言えば? 何をされたいんだ? 理解されて何になるんだ? 「おい、聞いてんのかよ?」毎日無限ループのように繰り返している思考を断ち切られる。 「あぁ、ごめん」 「もしかして、」 ……え? まさか……。 「あの前の女子に見惚れてたのか?」とそこを歩いている女子高生を指さす。 ……だよな。というか僕は何を期待していたんだ? 「そうそう、あいついい体してんなと思ってね」適当に嘘をつく。 「お巡りさん、こっちです!」そのことを分かっているんだか、分かっていないんだか冗談で返してくる。そして二人で大笑いする。 僕は、何が、どのように、なってほしいのだろう、か。 時間通りにバスが来てうちの学校の帰宅部組を乗っけていく。桜城は2つ目、僕は5つ目で降りる。桜城が降りてから、僕はまた一人になる。ふと窓から外を見るとハトが飛んでいた。 あいつらはいいなぁ。大空を自由に飛べて、何にも縛られないで。なんで人間は脳が発達しちゃったんだろうね。発達してなかったら同族同士が敵になることも、なんで生きているのか考えることもなかったのに。 「えー、次は月見東です」 もう降りる所についてしまった。どうせ家帰っても宿題やるだけだし、ちょっと寄り道しようかな。 そう思ってそこから近くの広場に来た時だった。それは本当に偶然だった。特に意味もなく広場の隣にある、商店街の方を向いた時だった。少し離れていた所にいる男の上着の中に何かが見えた。よく目を凝らしてみるとそれは男が隠すように持っていた……サバイバルナイフ。 おいおい、まさか最近よくある通り魔事件の犯人か? 警察に言った方がいいのか? なんでこんな人気のない所を選んだんだ? なにしたらいいんだ? 僕はプチパニックに陥っていた。もう一度、見間違えかも知れないと思い見てみると、やっぱり見間違えではない。 標的を探しているのか、うろうろしてあたりを見回している。幸い広場には誰もいない。興奮だか恐怖だかでナイフの刃が上下しているように見える。 慣れていないのか……? もしかして模倣犯なのか? どちらにしろ、警察に連絡しなきゃ。 こういう時に限って必要なものがないものだ。……バックの中をいくら探しても携帯がない。そういえば家に置きっぱなしだった。なんてタイミングが悪いんだ! バックから目を上げ、男を探すと、男は何かに狙いを定めたかのように歩き始めた所だった。男の足が震えている気がしなくもない。その目の先を追ってみると、そこにはさっきまでその男以外誰もいなかった広場を通りかかったのであろう中学生とみられる女子が歩いていた。あろうことかイヤホンをつけ何かを聞きながら、携帯をいじっている。大声を出しても聞こえないだろうし、犯人を余計に刺激しかねない。今から助けを呼んでも間に合わないだろう。周りには僕しかいない。 ……行くしかない。もしかしたら自分が刺される結果になるかもしれないが、これを無視したら一生後悔する、絶対に。何にも夢がない僕が身代わりになって夢を持っているかもしれない、やりたい事があるかもしれない彼女が生き残るのなら、むしろ万歳だ。 不思議とまったく恐怖は感じなかった。逆に僕のおかげで彼女が助かったらようやく生きていた意味になるという喜びに似た感情しか感じなかった。 僕は走る、名前も知らない彼女を助けるために。男は追うのに、中学生は携帯に、夢中でどちらも僕の存在には気づかない。 僕は走る、そこに答えがあるのではないかと希望を抱き。3人の距離がだんだん詰まっていく。 僕は走る、生きているという事に対して意味を見出す為に。間に合うかギリギリのタイミング。 とても長く走っているような気がしたがナイフが見える距離だからそこまで離れてはいないはずだ。スローモーションで見ているかのような感覚。まだ、間に合う。 ここからいろんなことが起きた。男が上着からナイフを出し、刺す構えに入る。僕が中学生の肩を持ち、手前に引く。そのまま手前に倒し、その勢いで僕が中学生のいた場所に飛び出る。男が驚愕の目をして、しかしナイフを止めることなく前に突き出す。状況が理解できない中学生が、音にならない悲鳴を上げる。ナイフは止まらない。 ブスッ 冷たい何かが僕の腹に侵入してくる、とても気持ちが悪い。激しい痛みを感じ、すぐ感覚がなくなる。温かい液体がにじみ出る。覚悟はしていたが体験した事がない感覚に強烈な嘔吐感に襲われる。立っていることができなくその場に倒れこむ。その時ナイフが男によって引き抜かれた。今までにじみ出る程度だった血が流れ出る。さっきとは違う消失感と言うべきであるのだろうか、そんな感覚襲われる。男はやっぱり模倣犯だったのだろうか刺した本人が一番驚き、恐怖し、そして興奮していた。意識が朦朧としてきた。見える景色がぶれて、地面に倒れたまま動けない。力を振り絞って男の方を見ると、余程すごい顔をしていたのか、またも驚き、恐怖し、そして優越感とも達成感とも言えぬ顔をし、走り去っていった。 消えかける意識の中、何を言ってるかわからなかったが、中学生の声が聞こえた気がした。 良かった。助けることができた。こんな状態になった今、しかしそれが何よりも嬉しかった。 「……だ、い……じょ、ぶ……だっ……た? ……よ、か……」った。言い終わる前に目の前が真っ暗になった。 (2) 「……っん?」あれ……ここ何処? 家では無さそうだ。何処かのベッドに寝ているらしい。まず起きるか、と思って上半身を上げようとすると、 「……っ!」なんだ? この痛み、というか違和感は。いつもの腹痛とは違ったむずむずする感じ。 そっと刺激しないように体を上げると、そこは病院のベッドだということに気付いた。点滴がポタポタと音を立てている。そして、そこにいる人を見てすべてを思い出した。そこにはあの中学生と思われる子が疲れたのか、椅子で寝ていた。 「僕、い……生きてたのか……」なんというか、実感がわかない。あの出来事がとても昔にあったことのように感じる。 それにしても僕よく生きてたなぁ。腹に違和感があるがそれぐらいで、もう危険な状態ではないだろうことを感じる。変な言い方だけど刺された所がよかったのかな。 むやみに動くことはしないがいいと思い、じっとしていた。と言ってもこんな経験初めてだから何をすればいいのかわからない(何故か医者を呼ぶという発想には至らなかった)。とりあえずこの子を起こすのも悪いので見つめることにした。 こんな近くで女の子の顔見たことなかったからなんだかドキドキするな。もしかしてずっといてくれたのかな? 名前なんて言うんだろう? 今何歳なのかな? 中学生だとは思うけど何年かな? と、くだらないことを考えながら十分ぐらいたった。特にやることもなく暇で、その上目の前に女の子が寝ている。……健全な男子には軽い拷問だと思う。 頬柔らかそうだなぁ。す、少しぐらい触っていいよね? プニッ なんですかこの柔らかい頬は! と調子に乗って触っていると、 「……んっ、ふぁー……っ!」あ、起きた。 すると無言でこぶしを握って―― 「待った、待った! 俺怪我人だから!」 「だからって寝ているか弱い女の子の頬を触っていいことにはなりませんよ、えっと……」怒られた。というかこぶしを握りながら“か弱い”って言われても、ねぇ? 「高橋だよ」 「高橋さん! 二度としないでくださいね!」とても怒っていらっしゃる。まずは落ち着かせなければ。 「わ、わかったよ。わかったから落ち着けって。」 「あ、……すいません、つい……助けてもらったのに失礼ですよね」落ち込んじゃった。 「いや触ってた俺が悪いんだって」 「まぁ、そうですね」と顔を上げた。 「……」心に何か突き刺さったような音がした気がする。 「それより今回は本当にありがとうございました。おかげでどこも怪我をしないで済みました。私がメールをしながら周りに注意せず歩いていたばっかりに……こんなことになってしまって……」すこし涙ぐんでいる。感情が豊かなというかなんというか。いじり甲斐がありそう……って何を考えてるんだか。でも、不思議と喋っているだけで落ち着く感じ。今まで感じたことないものだ。 「俺は大丈夫だから、ね? 泣かないで?」 「高橋さんのおかげです。本当にありがとうございました」と、深くお辞儀をされる。今までこんなにも他人に感謝されたことがなかったのでとてもいい気持ちになった。何かを見つけた気がする。僕のおかげ……か。いい響きだな。 「顔をあげて、えっと……」 「相川咲です。」顔を上げて言う。咲……か。いい名前だな。 「じゃあ相川さん、もう歩きながらメールをしちゃダメだよ?わかった?」 「絶対にしません! 誓います! ハリセンボン食べます!」 「絶対ね、俺も何度も助けられるわけじゃないから」少し笑いながら言う。ていうかハリセンボン食べるじゃなくて針千本飲むの間違いでは? 「はい」ようやく彼女も笑ってくれた。 少しして医者が来て、傷があと少しで重要な臓器に達していた事や、彼女がすぐ救急車を呼んだおかげで一秒も無駄にせず治療を施せた事、血はたまたますぐに用意できるものがあり、輸血がすぐ行えていろんな意味で幸運だった事を聞かされた。どうやら医療費は彼女の家族が出してくれるようだった。 その後警察が来ていろいろ聞かれた。覚えていることは全て話したし、その他の目撃証言があるらしく、捕まるのはすぐだろうとの事だ。連続通り魔とは方法が違ったり、エリアも違ったりと違いがいっぱいあるようで(あまりニュースを見ていなかったからよく知らなかった)、同一犯ではなく模倣犯であろう、と警察も考えているようだ。 警察が帰ってからも相川さんと少し話した。簡単な自己紹介や(僕はやっていないが)部活、最近はまっていることなどいろんな話をした。そして忘れた頃に何回も謝られたり感謝の言葉を言われたりした。そして、 「では私は行きますね」おもむろに彼女は立ち上がった。 「そうかぁ、もうちょっと喋りたかったなぁ」 「じゃあメアド交換しましょう。それなら喋れるから」と携帯を取り出した。 「いいの? じゃ……」と言いかけて、思い出した。そういえば家だったな、携帯。 「携帯は家にあるからここに書いておいてくれるかな」近くにあったメモ用紙のようなものを指す。 「……これでいいですね。本当にありがとうございました」また深くお辞儀をする。お辞儀ってすごい。気持ちがすごく伝わってくる。 「帰り道気を付けてね」 「はい。お見舞いにまた来ますね」と笑顔で出て行った。 「うん、またね」 彼女が出ていった。一人になる。いつもならまたあの僕が現れるのだが、そんなことはなかった。というか、そんな僕はもういなくなっていた。 そんな事よりさっきの顔と言葉が頭から離れなかった。惚れたわけではない。さっきの心から僕に(自分でいうのもなんだが)感謝していた顔。そして……“ありがとう”。 そうして何かを掴みそうなところで、外から声が聞こえた。 「ここか? ここだな。」この声は…… 「高橋さんよー、桜城様がお見舞いに来てやったぜ」……桜城だ。 「すいません、あいにく友達にそんな人はいないのですが、どちら様でしょうか?」冗談で返す。 「おいおい薄情だな、ってもしかして記憶喪失か? そうなのか? そうなんだな!」心配しているんだか、ふざけてんだか。 「病院で大声出すんじゃねーよ、腹刺されて記憶失う奴が何処にいんだよ、ばーか」ここは病院なのでここらへんで切っておく。 「覚えてんじゃねーかよ、それにしてもお前が命懸けで人助けとはねぇ? あれか地震雷火事親父か?」それ絶対意味違うだろ。いうならせめて“地震の前触れか?”だろうが。まぁ、冗談言って暗い気分にさせないっていう桜城なりの優しさなのかもしれないが、真意の程は分からない。 「何言ってんだお前? 俺は正義の味方タカハシレンジャーのホワイトだぞ?」声を抑え目で冗談を言う。 「ホワイトとかいんのかよ、絶対薄いキャラだろ」 「白だってやるときゃやるんだよ。豆腐ビームで一撃さ!」 「なんだそれ。俺には効果抜群だな」と笑って返す。 そしてその後学校のことやくだらない話をいつもみたいに喋った。しかしコイツはほんと……一緒にいると楽というか。そして五分程喋った後急に、 「とりあえず俺忙しいから帰るな」はい? 桜城さん? まだ五分しか? 来たのはありがたいけど……え? 「もう帰るのかよ。お前は台風か?」 「俺は特急列車だぜー。次は終点俺の家ぇー、俺の家ぇー」何を言っているんだか。 「何言ってんだお前、とうとう頭のねじ外れたか?」 「将来は新幹線の運転手になったるわー」そうしてしゅぽしゅぽと言いながら歩き回った。……それ新幹線じゃないし。それにしても将来……か。 「お前が運転手の新幹線には乗りたくないな。てか小学生かよ」と皮肉を込めて言う。 「そゆことでー」気にせず行ってしまった。でもこんな短い間だったけど元気にしてくれる桜城はいい奴だ、と今更“親友”の良さに気付く。 そう言えばあいつが俺に声かけてきたんだっけ。ふと入学式の日を思い出す。僕は中学のようにならないように“オモシロキャラ”で通そうと思っていたのはいいが、元はそんなキャラでもないので何をすればいいのかわからなく、そんな時声をかけてきたのがあいつだ。 入学式が終わりみんなでしゃべる時間があったとき突然、 “俺は夢の世界からやってきた道化師だ”と言ってきた。何を言ってるんだろうと思ったがチャンスだと思い、 “俺もだ……もしかして向かいの家のやつか?”と返した。とっさに浮かんだことを言っただけだが、 “そうだったな! 名前は確か……”乗ってきた。 “高橋だ” “そうだそうだ! 俺は桜城だ。見たことがあると思ったら向かいだったか!” “そうだ!……”と何を言えばいいのか詰まってしまったが、 “……ふふっ。お前とは気が合いそうだ。これからもよろしくな”と言ってくれた。 これが初めての会話だ。今考えてみると初対面でこんな事を言ってくる桜城は相当変わってる、と言うか狂ってる。でも僕が戸惑っていることにでも気付いたのだろうか、皆にも言っているのだろうか。まぁどちらにしろ、このおかげでどうにでもなれって開き直って、どうにでもなれ精神で今に至っているのは間違え無いのだが。 「いつもありがと、な」もう姿がない“親友”に言った。 (3) その後、毎日のように桜城と相川さんが交代で(たまたまそういう周期になったようだ。桜城に変な噂をされないから幸運だろう)お見舞いに来てくれた。その間に、うちの学校は男女問わずサッカーなどのスポーツに秀でている人をスポーツ特待生として迎えているのだが、相川さんもそのスポーツ特待生であることと、今年の4月から同じ学校になることを知った。その事を聞いた僕はなんだかとても申し訳ない気持ちになった。そして昔の自分をひどく軽蔑した。こんなにも自分の夢に向かって毎日頑張っている人がいるのにもかかわらず、僕は何もせずただ“いい事”を待っていただけだった。こう思うことができたのも相川さんのおかげだ。彼女は会うたびありがとうと言うのだが、本当に言うべきなのは俺の方なのに……まだ一度も言ったことがない。 若いからなのか順調に回復し、終業式には出られそうだ。結局お見舞いに来たのは相川さんと、桜城を始めとしたクラスメイトだけだった。叔父は連絡すらよこさなかった。僕がこんなことになったことを知っているのかどうかもわからない。だけれどまったく嫌な気持ちにはならなかった。一人じゃない。それだけで十分だった。今僕の心は言葉にできない充実感で満たされている。 一人じゃ、ない。 何週間ぶりの登校だろう、数える気が起きない。輸血が早かったとはいえ最低限だったので血の量が生活に支障を及ぼさない量になるまでが長かった。長らく運動をしてなかった故に筋力が落ちていて坂は走っては登れなかった。でも心の中ではスキップしていた。こんな気持ちのいい登校は初めてだ。クラスのみんなが寄せ書きをしてくれた、僕の事を考えて。僕の心配をしてくれる人がこんなにもいた。自殺していたらみんなを傷つけていたところだった。でも今僕は、生きている。生きている。 「はぁ、はぁ」やっぱりこんなところに建てる校長はどうかしている。まぁこの場所を決めたのが校長かどうかなんて知らないが。 今日は筋力の事もあり少し早く来た、というか早すぎた。朝の点呼まであと三十分。 「……暇だ」 暇なので、もう気づいたら一年もいるこの学校を見て回ることにした、といっても行く場所は一つだけなのだが。 もう一年経つのか。孤独からの脱出がしたくて、偽の自分を演じる事しか思い浮かばなくて、桜城のおかげで馴染めて、でも本当の自分が埋もれていって、新しい孤独感を感じるようになって、そんな一年だった。 でも最後にとても“いい事”があった。彼女に出会った。彼女に出会ってあの顔を見て何かを感じた。 腹にむずむずする感覚を覚えながら梯子をのぼる。一番高いところに立ってあたりを見渡す。 「ふぅ、着いた。ちょっと疲れたな」 この一年お世話になった屋上に感謝の意を持ちつつ今日も横たわる。というか朝もここの扉開いてんだな。まぁ深くは考えないが。 「一年、か」 この場所が無かったらどうなっていたのだろうか。不意にそんなことを考える。ここに来るのは何故だったのだろう。別に来なくてもよかったとも思える。ここに来たからといって大きく変わったことはなかったはずだ。偽りの日常はいつか日常になり、偽りの自分はいずれ本当の自分になっていくだろう。誰も変化に気付かないで時は流れるだろう。 「そろそろ桜だな」 でも僕はその答えを知っている。自分が無くなるような気がして嫌だったのだ。怖かったのだ。ここに来ないと本当の自分を忘れてしまう、そんな感情があった。結局僕は、僕なのだ。自分を失ったらもう自分ではない。 「少し温かくもなって来たな」 人によって生き甲斐は違う。彼女のようにスポーツに打ち込む者、勉強して自分の好きなものを究める者、芸術で自分を表現する者、いろいろな人がいる。僕はどうしたいのだろうか。 “ありがとう” あの時の顔。何か……すごく、なんというか、表現しにくいが、綺麗だった。温かみを感じた。すごく気持ちよかった。もう一度言われたい。そう感じたし今も感じている。 「卒業、ね。三年とはほとんど交流なかったから全然実感わかないな」 犠牲を払ってでもあの顔が見たい。これが感じた“何か”だ。それほど澄みきった顔だった。そうだ、澄みきっていた。これが正しいかもしれない。 「僕には僕を祝ってくれるような後輩ができるかな……っとそろそろ時間か」と梯子に手をかける 漠然としてて何を最初すればいいのかわからないが目標はできた。一瞬下を見て、でもすぐ教室へ歩き始めた。落ちようなんて気は起きなかった。 終業式から暇な春休みを過ごし、すぐ始業式になった。春休みはあの子とメールしたり、宿題したり、いきなり桜城が来たりとダラダラしていた。やっぱり叔父から連絡はなかった。 そして新クラスの発表だ。……お、桜城と同じとこか。正直言って嬉しい。 「おーう、久しぶりー」噂をすればってやつか? 「おーう、って昨日遊んだばっかだろ」 「そうだったけか? 知らんなー」相変わらずの調子だ。 「そーか、俺は昨日別人と遊んでいたんだな。なら昨日約束した物はお前じゃなくてそいつに渡さきゃな」こちらもいつもの感じで乗る。 「おいおい、そらぁやめてくれ。俺が悪かったよぉー。それよりもってきてくれたのか!」 「まあ、約束だったしな。ほれ」なんか読みたい漫画があったらしい。 「おおおお! 持つべきは親友だな!」教室のニューメンバーがイタイモノを見るような目をしている。クラス変わったっていうのにほんとコイツは。でも、親友か……なんか照れるな。まあ顔には出さんが。これでも演技には慣れてるんでね。 「いきなり大きな声を出すなよ。びっくりするだろ」そんなことを言いつつ、いつも通りのこいつを見てホッ、としている俺がいる。 「すまんすまん、この漫画今、俺の中で期待度ナンバーワンなんだよぉ。お前どう思った?」 「お、おもしろいんじゃね?」実を言うと全然面白くなかった。どこが面白いんだ?って感じ。お試しで買ってみただけだったし。 今後買うことはないだろう。 「おうおう、わかる奴はわかるんだよなぁ。そうだ、今年もよろしくなあ」 「またお前かよぉ。ついてないなぁ」なんて言いながら嬉しいのは秘密だ。 「ひっでぇ。じゃあ俺もそうだしー」 「じゃあってなんだよ。それよりそろそろHRだぞ」 「また先生あいつかぁ、まあいいけど。ほら席座ろうぜ」 「俺が先に言ったんだがな」そうだっけか? と言って席へ座った。 フュー となりを風が通りすぎる。でも冷たくない、春の風だ。 始業式はだらだらとした校長の話をウトウトしながら聞き流して、気づいたら終わっていた。もちろん今いるのはここ、屋上だ。やっぱり落ち着くのだ。 いい天気のせいか何だか眠くなってきた。少し寝ようと思ったその時、 カンッ、カンッ と誰かが昇ってくる音がした。 おいおい、もしかして先生か? まずいぞ。鍵などはなかったとはいえ勝手に入っていることには違いはない。 なんて一人であたふたしていると、 「あ、本当にここにいたんですね! 先輩のクラス行っても居なかったので、桜城先輩? っていう人に聞いたら多分ここだって言われたので来てみました」彼女だった。そう言えば昨日が入学式だったはずだ。 「なんだ、相川さんか。先生かと思ってドキドキしちゃったよ」 「あ、すいません。もしかしてお邪魔でしたか?」 「いやいや、寝ようとしてただけだし。とりあえずここ座ってよ」と隣を指さす。 「では失礼します。それにしてもいい眺めですね」 「教室にいないときは大体ここにいるんだ」 「どうしてここに来るんですか?」 その時、 「相川さん、聞いてほしい話があるんだ」その言葉は無意識に口から出ていた。 このもやもやした気持ちを彼女に話そうと思った。ほかの人には言えないけれど彼女なら言える気がする。その先の答えも…… 「どうしたんですか、改まって」彼女は何のことかわからないような顔をしている。 「俺はね、」 「もしかしていつもの冗談ですか? 俺はスーパーヒーローなんだとか……」そうか、いつもそんなこと言ってたっけ。でも今回は違う。 「いや、僕はね」その瞬間彼女は黙った。いつもとは違うと感じたらしい。 「あの事件の前まで生きる希望がなかった。突然言われても困るだろうけどそうだったんだ。親もいなかったし、親戚には邪魔者扱いされるし。学校でも偽りの自分を演じてたんだ」彼女は急な話に驚いてるようだが、それを言葉には出さなかった。 ごめん、相川さん。でも少しだけ、聞いてくれるだけでいいから。 「でもあの事件があって、運よく助けることが出来て、相川さんに“ありがとう”って言われた。あの時すごく、なんていうか……今までに感じたことのない……喜び、そう喜びを感じたんだ」彼女は黙って話を聞いている。 「こんなことを相川さんに言うのも変かもしれないけどあの顔がまた見てみたいと思ったんだ。将来に希望なんてなかったけど、その時確かに……なんていうか……」ああ、このあとだ。僕は何がしたいんだ。 「えっと……」 「いいんじゃないですか」不意に口を開いた。 「え?」 「つまり人に感謝されるようなことがしたいっていうことでしょう? そういう職業に就きたいっていうことでしょう?」 「そこまでじゃないけど、そういうことかな」そうだ。そういうことか。 「深く考えなくていいと思いますよ。自分のやりたいことは自分が一番わかってるものですから」そうだ。自分は自分が一番知っている。 「そうだね、ありがとう。話聞いてくれて。あと……今までも」ようやく言えた。 「どういたしまして。でもお世話になってるのは私も同じですよ。いつもありがとうございます。そしてこれからも」 「よろしくね」相談してよかった。もやもやが一瞬で吹き飛んだ。 「でも」 「でも?」 「なんか初めて本当の先輩を知った気がします」どういうことだろうか。 「そう?」 「そうですよ。なんかわざと明るくしてたみたい」なんだ、バレてたのか。なんだか笑えるな。 「つまらなかった?」 「そういう意味じゃないですけど、なんか知れてよかったです」 「なんだよ、それ」でもなんとなくわかる気がした。 空を見上げた。となりでも相川さんが空を見ている。無意識に手が伸びていた。そして相川さんも握り返してくれた。 今年度がはじまる。 空はどこまでも続いている。 (4) 男が暗闇を駆け抜けた。何かに取り憑かれたかのように、ただひたすらに走っている。しかし急ぎすぎてか足が噛み合わず、彼が思っているほど速度が出ていない。 とうとう男は足がつんのめって転んだ。 カツン、カツン その後ろから忍び寄る影。少女に見える。が、男はその少女に怯えていた。 少女の手にはナイフが握られていた。 「こっちに来るなあ、来るな、来るなあああ」 しかし少女は何も聞こえなかったかのように歩みを進める。そしてナイフを突き出して言い放った―― 「死ね」 「うわあああああああ」情けない声が図書館に響き渡った。 「ちょ、何そんな大きい声出してんのよ、桜城。外出るわよ」予想外の声に驚いたのか、慌てた彼女に手を引かれて外に出た。 図書館の自動ドアを抜けた瞬間にびゅー、と生温かい風が体を包んだ。 「ってお前が悪いんだろ。あんなの読んでる最中に耳元で、さらにナイスタイミングな時に『死ね』って言うから」 「そもそも何であれ読んでるのよ。私ちゃんとカバンに入れといたわよ。勝手に読んでるのが悪いと思うんだけど」とこっちを睨んでくる。たしかにそうだ。ちらっと二つ折にしたプリントが見えたから興味本位で読んでしまったのは確かだ。 「あー、そんなことよりさアイス食わない?」 「そんなことって……いいの?」 「いいよいいよ、おごるよ、あはは、はは」こいつは甘いものとかが好きだからとりえずこういっとけば何とかなる。……だけどお金あったっけか? 「あっと、えーっと、お金無い……かも」 「は? 一回おごるって言ってくれたのにおごらないと食の神から天罰おとされるわよ」 「食の神って、食の悪魔のことだろ……」 「だれのこといってるの?」 冷めた笑顔がこわい……無言の威圧とはこのことか。 結局ポケットの中にたまたま入っていたお金で買わされてしまった。 「でさ」ペロペロとアイスを舐めながら、彼女は言った。 「なに?」その前になぜ俺はアイスがないのだ。 「あれ、どう思う?」 「ああ、あれお前が書いたんじゃなかったの? 誰が書いたの?」 「えーっと、いいからどう思う?」 なんか様子が変だな、と思ったが思ったことをいうことにした。 「なんていうかな。なにか伝えたいんだろうけど、よく分からなかったわ」 「……」どこか一瞬さびしげな顔になった気がした。 「ん? どうした?」 「うんん、なんでもない」気のせいだったのかいつもの顔に戻る。 「そうか、でさ昨日さ……」 そう。俺は気づかなかったのだ。何を伝えたいかを……。 ガシャン 皿が落ちて割れる音がする。いや、正確に言うと落ちたのではなく、投げた皿が割れた音だ。机の上に置いてあった食器を全て床に落とす。もちろんその上に盛られていた料理も、床にばらまかれた。 「何をやってるんだお前は!」この声はあの憎い父の声だ。 「止めてえええ!」この情けない叫びは母のものだ。 うるさい。だまれ。おまえらに何がわかる。私の何を知っている。 私はそこにあった植木を乱暴に倒した。 消えろ。消えろ。消えろ! 朝。クラス内はいつも騒がしい。そう、吐き気がするぐらいに。それにどこか息をしにくい。この空間にいる事だけで窒息死しそうだ。いや圧死かもしれない。この空気につぶされて……逃げたい。帰りたい。でも帰る場所は? そんなの……ない。 その時彼が教室に入ってきた。桜城だ。入ってきた瞬間、さっきの押しつぶされた空気が散って行った。彼はほかの人とは違う。一緒にいても苦しくない。唯一の居場所……そういっても過言ではない気がする。でもそう思われてると知ったら彼も迷惑だろうな……私なんかに…… 彼はクラスの男子と楽しそうに喋っていた。彼はクラスの人気者。それに比べ私は一人座って、誰とも話さずに、ただ彼を見つめていた。私はクラスのいらないもの。一緒にいていい二人ではない。でも…… 「よお、神津。おはよー」でも彼は私に声をかけてくれる。 「おはよう、この前はアイスありがと」 「ん、今度からは買うことにならないように努力するわ」と笑って言う。 「えー買ってくれてもいいじゃん」 「貯金がなくなるだろうが。ああそうだ。前さ――」 彼と話してると、ここが教室だということを忘れられる。心で思ってることを口に出せる。楽しい。でも…… 言葉に言い表せない、どこか矛盾したような感情に、私は拘束されていた。なんで私はいつもこうなんだろう。 今入ってきたニュースです。また通り魔事件が発生しました。しかし今まで全く目撃情報がなかった犯人について、今回は目撃情報がありました。犯人は男ではない可能性が出てきました。目撃者によると犯人が逃げる際、顔を隠すために着用していたと思われる覆面の隙間から女性のような長い髪が出ていたのを見たとのことです。 「あの子はどうしてあんな子に育ったのでしょうか」 「姉はあんなに優秀だというのにあいつときたら……」 「教育は間違ってなかったはずよ、姉は優秀なんだから。あの子が悪いんだわ」 「そうだ、お前は悪くないよ。あいつがいけないんだ……一家の恥だ」 夜も深くなってきた頃、私は家ではなく人気のない道に一人で立っていた。いや、全く人気がないわけではない。 目の前に一人だけ人がいる なぜか私は笑っていた。
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/348.html
ルティーナ・フェラン 種族:現神(光陣営) 登場作品:峰深き瀬にたゆたう唄 解説 ザレクスの助手。 実の母親を亡くしたセフィリアにとっては育ての親でもある母性溢れる女性。 エテの街の子供達に勉強を教えており、街の住人からは先生として呼ばれて慕われている。 本職は神々や迷宮の研究者であり、普段は街のアークパリス教会で仕事をしている。 また治療の魔術こそ使えないが、迷宮で負傷した異界守や騎士の治療にも携わっている。 その正体は氷結の女神ヴァシーナ。 雑感・考察 正体が発覚するのは最終盤だが、序盤からそれを示唆する様な描写はちょこちょこ存在する…ような気がする。 名前